国際経済学 (Trade & Finance)
O
Oiyo Contributor
第15章:国際経済学 (Trade & Finance)
今日、すべての経済は世界経済と密接に繋がっています。この章では、国家間の貿易とお金の流れを扱います。
1. 国際貿易理論
(1) 比較優位論 (Comparative Advantage)
- 一方の国があらゆる面で生産性が高くても(絶対優位)、相対的に得意な(機会費用が低い)製品に特化して貿易を行えば、両国とも利益を得られるという理論です。
(2) ヘクシャー=オリーンの定理 (Heckscher-Ohlin Theory)
- 労働が豊富な国は労働集約的な製品を、資本が豊富な国は資本集約的な製品を輸出するという理論です。(要素賦存量の差)
2. 貿易政策と保護貿易
- 関税 (Tariff): 輸入品に税を課して価格を上げ、輸入量を制限する政策。
- 輸入割当制 (Quota): 輸入できる数量自体を制限する政策。
- 結果: 国内消費者は損失を被りますが国内生産者は利益を得、社会全体としては効率性が失われる(死荷重の発生)ことになります。
3. 為替レートと国際金融
(1) 為替レート (Exchange Rate)
- 自国通貨と外国通貨の交換比率です。
- 為替レートの上昇(自国通貨安): 輸出価格競争力の強化(輸出増加)、輸入価格の上昇(輸入減少)。
(2) 購買力平価説 (PPP)
- 為替レートは両国通貨の実質的な購買力が等しくなる水準で決定されるという理論です。(例:ビッグマック指数)
(3) 国際収支 (BOP: Balance of Payments)
- 経常収支: 商品およびサービスの貿易、所得の収支など。
- 資本移転等収支・金融収支: 株式、債券、直接投資などの資産の移動。
4. 開放経済下の政策 (マンデル=フレミング・モデル)
- 変動為替相場制: 金融政策が財政政策よりも効果的です.
- 固定為替相場制: 財政政策が金融政策よりも効果的です.
核心チェックリスト
- 機会費用が相対的に低い製品に特化する原理を何と呼びますか?(正答:比較優位)
- 為替レートが上昇すると(円安)、一般的に輸出には有利ですか、不利ですか?(正答:有利)
- 一国の商品とサービスの輸出入の差を表す項目は?(正答:経常収支)
- ビッグマックの価格が世界中どこでも同じであるべきという論理に基づく為替理論は?(正答:購買力平価説)