財務行政の基礎と予算原則
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Oiyo Contributor
第11章: 財務行政の基礎と予算原則
政府が政策を執行するためには、お金(財源)が必要です。財務行政は、このお金をどのように集め、どこに、どれだけ使うのかを決定し、管理する過程です。
1. 予算の概念と種類
予算は、1会計年度(通常1年)の間に政府が集めることができる収入と、支出する費用の数字で表した計画書です。
(1) 一般会計 vs 特別会計 vs 基金
| 区分 | 一般会計 | 特別会計 | 基金 |
|---|---|---|---|
| 財源 | 租税 (税金) | 特定の収入 | 特定の収入、拠出金 |
| 用途 | 国家の基本的な活動 | 特定の事業運営 | 特定分野の持続的な支援 |
| 特徴 | 単一性、統一性の原則が適用 | 予算の原則が緩和される | 最も弾力的な運営、予算外での運用 |
(2) 租税支出 (Tax Expenditure)
- 概念: 政府が直接補助金を与える代わりに、税金を減免することで間接的に恩恵を与えること。
- 特徴: 「隠れた補助金」と呼ばれ、租税減免、非課税などの形態をとる。
2. 伝統的な予算の原則 (Smith & Neumark)
予算を編成し執行する際に守るべき古典的な規則です。
- 公開性の原則: 予算の運用過程は国民に公開されなければならない。
- 明瞭性の原則: budgetは分かりやすく分類されなければならない。
- 事前議決の原則: 予算執行前に必ず議会の承認を得なければならない。
- 限定性の原則: 予算は定められた目的以外に使用できず、定められた金額を超過できない。
3. 予算の分類方法
- 品目別分類 (LIBS): 購入する物品(備品費、旅費など)中心。統制に有利。
- 機能別分類 (FB): 政府が行う仕事(国防、教育など)中心。国民が理解しやすい。
- 組織別分類: どの部署が使うのかによる分類。
キーチェックリスト
- 国家が特定の目的のために特定の資金を運用する必要がある際に、予算とは別に運用するものは何ですか?(正解:基金)
- 租税を減免する方式で、間接的に補助金を与える効果を出す支出は何ですか?(正解:租税支出)
- 予算は会計年度が始まる前に、国会の議決を経なければならないという原則は何ですか?(正解:事前議決の原則)