Lecture: 地方行政と地方自治
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Oiyo Contributor
第14章: 地方行政と地方自治
地方自治は、一定の地域の住民が自主的な機関を組織し、その地域の公共的事務を自ら処理する制度です。「民主主義の学校」とも呼ばれます。
1. 地方自治の類型
- 団体自治 (大陸法系): 国家から付与された自治権(中央との垂直的な関係を強調)。
- 住民自治 (英米法系): 住民の天賦の権利としての自治(住民との関係を強調)。
2. 地方政府の事務 (Tasks)
- 自治事務: 地方自治体固有の仕事(図書館の運営、公園管理など)。
- 団体委任事務: 国家が地方に任せた仕事。費用は共同負担。
- 機関委任事務: 国家が団体長ではなく「機関」に任せた仕事。費用は全額国家負担。国の関与が強い。
3. 地方財政 (Local Finance)
地方政府が自立して活動するためには、安定的な資金が必要です。
(1) 地方財政の構成
- 自主財源: 地方税、税外収入(地方が直接徴収するお金)。
- 依存財源: 地方交付税、国庫補助金(中央から配分されるお金)。
(2) 財政指標
- 財政力指数: 全体の財源のうち、自主財源が占める割合。
- 財政自主度: 自主財源に「使途が定められていない依存財源(地方交付税)」を加え、全体の財源で割った割合。(実質的な執行能力を示す)
4. 中央と地方の関係
最近の潮流は、中央の権限を大幅に地方へ移譲する 「地方一括移譲」 と、協力的なガバナンスを強調しています。
キーチェックリスト
- 国家が全額費用を負担し、地方自治体の長に処理を委託した事務は何ですか?(正解:機関委任事務)
- 地方財政の健全性を示す指標のうち、実質的な財源使用の自由度を示す指標は何ですか?(正解:財政自主度)
- 地方交付税は、使途が定められている財源ですか?(正解:いいえ、一般財源です)