Public Admin Chapter 3 約1分

Lecture: 行政価値と倫理

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Oiyo Contributor

第3章: 行政価値と倫理

行政は誰のために、何に向かって動くべきでしょうか?行政価値は、行政行為の妥当性を付与する根拠となります。


1. 本質的価値 vs 手端的価値

行政価値は、それ自体が目的である「本質的価値」と、その目的を達成するための道具である「手段的価値」に分けられます。

(1) 本質的価値 (Ultimate Values)

  • 公益 (Public Interest): 社会全体の利益。
    • 実体説: 公益は私益の合計を超えた固有の実体があるという見解。
    • 過程説: 公益は私益間の妥協と調整の結果物であるという見解。
  • 正義 (Justice): ロールズ(Rawls)の正義論によれば、最も不遇な人(最小受恵者)に最大の利益がもたらされるべきです。
  • 社会的公平性: 1960年代の新行政学で強調され、弱者に対する優先的な配慮を含みます。

2. 手端的価値 (Instrumental Values)

価値定義特徴
能率性 (Efficiency)投入に対する算出 (Input / Output)機械的能率性 vs 社会的能率性(民主性を含む)
効果性 (Effectiveness)目標の達成度発展行政論において強調
合法性 (Legality)法に基づく行政法治行政の原理
民主性 (Democracy)国民の意思反映行政過程の透明性と参加

3. 行政倫理と責任

政府の信頼を確保するために、公務員は高い倫理意識を持つ必要があります。

  • 内的責任: 公務員自身の良心と専門的職業倫理。
  • 外的責任: 議会、裁判所、市民による外部統制。

ロールズ(Rawls)の正義第2原則(格差原理) 社会的・経済的不平等は、「最小受恵者」に最大の利益がもたらされるように編成される場合にのみ正当化されます。これは現代福祉国家行政の核心的な根拠となります。


キーチェックリスト

  • 公益が私益間の妥協過程から導出されると見る立場は何ですか?(正解:過程説)
  • 投入に対する算出の割合を意味する価値は何ですか?(正解:能率性)
  • ロールズの正義論において、最も強調される対象は何ですか?(正解:最小受恵者)

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