Accounting Chapter 8 約1分

高級会計 I:企業結合とのれん

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Oiyo Contributor

Chapter 8. 高級会計 I:企業結合とのれん

ビジネスの世界において、成長の最も速い道は 企業結合 (M&A) です。今日は、二つの企業が一つになる時、帳簿上でどのような魔法が起きるのか、特にあの有名な 「のれん」 の正体を解き明かしていきます。


1. 企業結合と取得法 (Acquisition Method)

ビジネス界の成長は、有機的成長(内部成長)と外部的成長 (M&A) に分かれます。IFRS では、すべての企業結合に対して 取得法 を適用することを原則としています。

買収対価とのれんの関係
区分状況(対価 vs 純資産)会計処理意味
のれん (Goodwill)取得対価 > 純資産の公正価値無形資産として計상ブランド、技術力などの超過収益力
負ののれん (割安購入益)取得対価 < 純資産の公正価値即時に当期利益として認識非常に有利な条件での買収

2. のれん (Goodwill) の事後管理

のれんは他の無形資産と異なり、毎年一定額を償却することはありません。その代わり、価値の毀損がないか毎年厳格に点検します。

区分一般の無形資産のれん (Goodwill)
償却 (Amortization)耐用年数にわたり定額償却償却しない
減損 (Impairment)減損の兆候がある場合毎年義務的に減損テストを実施
会計的性格使用による価値の減少将来の期待効用が維持されているか

3. 関連企業と持分法 (Equity Method)

相手企業を完全に支配しているわけではないものの、有意な影響力(通常は持分 20% 〜 50%)を行使する場合に使用する会計処理です。

Pie Chart: 持分による会計処理の分類
(Please use <PieChart /> for actual rendering)

のれんの罠: 合併買収をあまりに高値で行うと、後でのれんの減損損失が発生し、財務諸表が悪化する可能性があります。「勝者の呪い」が会計として現れる瞬間です。

次回は、複数の法人を一つの経済的実体としてまとめて示す 連結財務諸表 の作成実務に入ります。

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