Accounting Chapter 3 約1分

発生主義会計と決算手続き

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Oiyo Contributor

Chapter 3. 発生主義会計と決算手続き

単にお金が出入りした時だけ記録するなら、果たして正確な成績表を作ることができるでしょうか?今日、私たちは会計を真の「芸術」へと昇華させる 発生主義 (Accrual Basis) の世界に入っていきます。


1. 現金主義 vs 発生主義

家計簿は 現金主義 ですが、企業会計は 発生主義 が原則です。発生主義は、経済的事象の実質を反映させるための努力の産物です。

認識基準の比較 (Recognition Criteria)
区分現金主義 (Cash Basis)発生主義 (Accrual Basis)
収益の認識現金を受け取った時収益獲得活動が完了した時(実現主義)
費用の認識現金を支払った時収益を得るために資源を犠牲にした時(対応原則)
長所キャッシュフローの把握が容易期間的な損益計算が正確
短所収益と費用の対応が不可能主観的な判断(見積り)が介入しうる

収益費用対応の原則: その期間に稼いだ収益と、その収益を上げるために使った費用を、必ず「ペア」にして同じ期間に認識しなければならないという原則です。


2. 決算修正仕訳 (Adjusting Entries)

発生主義を完璧に具現化するために、会計期末には帳簿を実際の状況に合わせる調整過程が必要です。

決算修正仕訳の 4 つの領域
項目発生 (Accrual)繰延べ (Deferral)
費用 (Expense)未払費用 (例: 未払利息)前払費用 (例: 前払保険料)
収益 (Revenue)未収収益 (例: 未収利息)前受収益 (例: 前受家賃)

3. 会計の決算サイクル

決算は、一つの会計年度を締めくくり、外部の利害関係者に報告する最終的な成績表を作る過程です。

1
修正前試算表

期中記録の誤りの一次点検

2
決算修正仕訳

発生主义に基づく帳簿の調整

3
修正後試算表

最終的な貸借一致の確認

4
財務諸表の作成

B/S, I/S などの最終報告書の出力

減価償却 (Depreciation) もまた、広義の決算修正仕訳に該当します。固定資産の取得原価を耐用年数にわたって体系的に配分することで、収益費用対応を実現するプロセスです。

お疲れ様でした。これで基礎は修了です。次回からは中級会計の領域へと進み、 資産の具体的な評価方法 について見ていきましょう。

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