経済学概論 — 生産者理論:費用構造と利潤最大化
経済学概論 — 利潤は平均ではなく限界で決まる
生産関数は投入と産出を結び、費用関数はその投入を価格に置き換える。利潤最大化とは、総収入−総費用の山を描くことではなく、もう1台つくるときの収入と費用を比べることである。
1. 短期には固定的な投入がある
労働だけが可変なら、限界生産力はある範囲で逓増した後、逓減する。逓減の原因は「労働者が悪いから」ではなく、固定資本を分け合って使うからである。長期には資本も変わるので、この短期の逓減がそのまま長期になるわけではない。
完全競争なら企業は価格受容者なので、である。独占では、次の章で見るようにとなる。概論の段階で二つを一つの式として覚えると、市場構造を区別できなくなる。
固定費1,000万ウォン、(万ウォン)、競争価格40万ウォンなら、からである。可変費用は=400万ウォン、総費用1,400万ウォン、収入800万ウォン、利潤は−600万ウォンである。それでもQ=0のほうが悪いかもしれない。生産をやめれば固定費1,000万ウォンをそっくり失う。短期の操業停止はのときである。
2. MCはACの最低点で交わる
限界が平均より小さければ平均を引き下げ、大きければ引き上げる。したがってはとの最低点を通る。この幾何なしに「U字型の費用曲線」だけを描くと、操業停止点と損益分岐点を同じ点と読んでしまう。
| 価格の位置 | 生産 | 利潤 |
|---|---|---|
| P > ATC | MC=Pで生産 | 正の経済的利潤 |
| AVC < P < ATC | MC=Pで生産 | 損失だが固定費の一部を回収 |
| P < AVC | 操業停止(Q=0) | 固定費の分だけ損失 |
損益分岐は、操業停止はである。固定費を「分けて削れば利益が出る」という会計の直感は、固定費が意思決定に入らないという点と衝突する。すでに支出した固定費は、第1章のサンクコストに近い。回収可能な機会費用だけが経済的な固定費である。
3. 規模に関する収穫と長期AC
すべての投入を同じ比率で増やしたとき、産出がそれ以上に増えれば規模に関する収穫逓増、同じなら一定、下回れば逓減である。長期ACが下がる範囲は規模に関する収穫逓増とよく重なるが、学習効果や購買力のように規模以外の原因もある。自然独占とは、長期ACが市場需要の範囲全体で下がり、1社のほうが2社より安くつくれる場合である。
要素市場では、が費用最小化である。賃金が上がれば労働を資本で代替する。産出効果を無視して代替だけを見ると、労働需要の減少を過小評価する。
確認問題
価格50万ウォン、=30万ウォン、=60万ウォン、=50万ウォンの競争企業がある。短期の生産量は。かつなので、その数量で生産する。1台当たり10万ウォンの損失だが、操業を停止すれば1台当たりの固定費=30万ウォンをすべて失う。
参考資料
- Hal Varian, Intermediate Microeconomics, ch. 19–23
- N. Gregory Mankiw, Principles of Economics, ch. 13–14
- MIT OpenCourseWare, 14.01 Principles of Microeconomics
Oiyo
編集部OIYO編集部は、経済・法律・生活・自己理解のテーマを一次資料と公開統計で検証してまとめます。すべての記事は出典を明記し、定期的に見直して正確さと実用性を保ちます。