経済学概論 — 需要と供給:市場価格の決まり方
経済学概論 — 価格が変わることと、曲線が動くことは別の出来事である
需要の法則は「高ければあまり買わない」ではない。他の条件が一定なら、自らの価格が上がればその財の需要量が減るという条件付きの命題である。所得が同時に変われば、その条件は崩れる。
1. 曲線上の移動と曲線の移動
自らの価格の変化は、同じ需要曲線上の点の移動(需要量の変化)である。所得、代替財・補完財の価格、期待、選好は曲線そのものを動かす。供給も同じで、投入物の価格や技術は供給曲線を、販売価格は供給量を変える。
面接で「金利が上がって住宅需要が減った」と言えば、借入費用が住宅の相対価格を変えたという話(需要の移動)に近い。「住宅価格が上がって取引が減った」は、同じ需要曲線上の移動である。二つを一文に混ぜると、政策の処方が逆になる。
需要、供給なら、均衡は、である。所得の増加で需要がになれば、、となり、価格と取引量がともに上がる。供給ショックでになれば、となり、価格は上がり取引量は減るので、需要の移動と区別できる。
2. 弾力性は単位のない反応である
価格が10ウォンから9ウォンに、数量が100から120になれば、中点の価格は9.5、数量は110なので、である。弾力的なら値下げは総収入を増やす。=1,000ウォンから=1,080ウォンへ。非弾力的な範囲では、同じ値下げが収入を減らす。
| 範囲 | 値下げの効果 | 実務でよくある誤り |
|---|---|---|
| 弾力的 |ε|>1 | 総収入が増える | とにかく安く売れば勝てる |
| 単位弾力的 |ε|=1 | 総収入は変わらない | いつも1である |
| 非弾力的 |ε|<1 | 総収入が減る | 必需品なら税収はいくらでも上げられる |
供給が非弾力的なら、需要の移動の大部分は価格に向かう。住宅や原材料のブームの第一の診断である。長期には供給がより弾力的になるので、同じ需要ショックの価格効果は小さくなる。
3. 上限価格規制は品不足を配給に変える
均衡が30ウォンなのに上限価格を20ウォンにすれば、、で、不足は30である。行列、闇市場、品質の低下が、価格の代わりに配給の仕組みになる。消費者余剰が増えるだろうという直感は、実際に物を買える人にしか当てはまらない。買えなかった人の損失と生産者余剰の減少を差し引けば、死荷重が残る。
消費者余剰は支払意思額から価格を引いた合計、生産者余剰は価格から限界費用を引いた合計である。競争均衡で二つの余剰の合計が最大になるという命題は、完全競争・外部性なし・完全情報のもとでしか成り立たない。その仮定が崩れるのが第5–6章である。
確認問題
コーヒーの価格が4,000ウォンから5,000ウォンに上がると、販売量が1日200杯から180杯になった。この範囲で値上げは店の売上を増やすか。中点ので非弾力的なので、売上は80万ウォンから90万ウォンに増える。長期的な客離れや代わりの飲み物があれば、この弾力性は大きくなる。
参考資料
- N. Gregory Mankiw, Principles of Economics, ch. 4–6
- MIT OpenCourseWare, 14.01 Principles of Microeconomics
- 韓国銀行、経済統計システムECOS
Oiyo
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